ペーガン・ダンス

「ペーガン・ダンス」

ペーガン・ダンス

ペーガン・ダンス

私がこのCDを聴く時にはもっぱら「100年祭序曲」(Centennial Celebration Overture)と「ペーガン・ダンス」(Pagan Dance)しか聴かないのだけれど、いまさっと聴いてみると他の曲もなかなか良い感じである。ちなみにこのCDに収録されている曲の中で私自身が実際に演奏したことがあるのは「アルヴァマー序曲」(Alvarmar Overture)だけなのだが、「アルヴァマー序曲」について書き始めるととんでもなく長くなりそうなので(私の原点ともいってよい曲で思い入れが強いので…)、「アルヴァマー序曲」についてはまたいつか。

「100年祭序曲」はその華やかさが好き。私は「100年祭祝典序曲」と呼んでいるのだけれどこのCDの邦題には「祝典」の文字はない。が、「祝典」という雰囲気がよく出ている。少し上品な華やかさ。ただし金管楽器は少しつらそう…。

「ペーガン・ダンス」も好きである。何がどう好きなのかうまく説明できないけれど、とにかく好きである。一風変わった雰囲気であるところが好きなのかな。変拍子も音色も。「原始的で素朴な宗教感を作曲者のイメージの中で音楽にしたもので、」と解説文に書かれているけれど、その原始的で素朴な感じにどうしようもなく惹かれる。

その他「詩的間奏曲」にも、胸がきゅんとなるように美しくうたいあげられるメロディーがあったり、「ロマンツァ」も美しい。「アルヴァマー序曲」の中間部もそういえばとても優しく美しい。

「静」の美しさと「動」の華やかさ激しさ、どちらも魅力的な作曲家だと私は思う。