交響的断章(ネリベル作曲)

「交響的断章」/ヴァーツラフ・ネリベル作曲(Symphonic Movement / Vaclav Nelhybel)
不意に思い立ってどうしても聴きたくなってカセットテープを探し出してきた。

「交響的断章」は1度演奏したことがある。私にとっては割と好きな曲である。

もっとも最近、「この曲が好き」「この曲が嫌い」というのには、私の“思い出”も反映するのかなと思うことがある。その曲を聴いた状況、演奏したことがあるならその時の状況が思い出されるからである(私の場合、身体が自然に動いたり…思わず呼吸のタイミングをそろえたり、右手の指が指使いを辿っていたり…、あるいはある状況の思い出が映像で見えるように思い出されるのだけれど)。

何度聴いても思い出しても冒頭部の緊張感が何とも言えない。全体的にこの緊張感がキメかなと思う。全体的に息があっていればすごく緊張感のあるいい演奏ができるものの、逆に1つどこかの緊張感が切れたりすると音楽の雰囲気がまったく違う感じになる。

ユーフォニアムとしては細かい音符を上手に決めるのが難しかった覚えがある。あと音の鋭さ、リズムなど。…やっぱり他パートと息を揃えること、だったかもしれない。同じパートの人、周りの人、全体に気を配っておかなければならない、…というか、この曲に限らずこれは基本か…。

終わりに近いところの低音の部分が、すごく好きだし吹き甲斐があった。それから打楽器パートがとてもかっこいい。

ということを思い出して、楽譜を探したのだけれど、いつ頃演奏したのか覚えているつもりが意外に忘れていて(私は楽譜を時系列で保存しているので)かなり探してしまった。やっと探し当てたものの、この曲をやった時と遠く離れた時期に演奏したと思っていた楽譜が意外に近くにあったりした。驚いた。

ちなみに「2つの交響的断章」という曲も同じネリベルの曲にあるのだけれど、そちらは私は演奏したことはない。聴いたことしかない。別の曲である。

本当はVaclav Nelhybelという作曲家について、もっと知ってから書く方がよいのかもしれないのだけれど、今だから書けることがあると思って、書いた。

復活のシンフォニア

復活のシンフォニア

(音源はこれではないかもしれません。参考程度)