青銅の騎士(グリエール)

バレエ組曲「青銅の騎士」(R.グリエール)(Bronze Horseman Suite/Reinhold Gliere

ASIN:B000000AX5、の音源を聴いています*1。以前から持っていたのをあまり聴くことがなかったのですが、久しぶりに聴いてみました。

第一の感想が「弦楽器だ!」ということ。何だそれは?という一言になってしまいますが、私は吹奏楽用の編成に編曲されたものをまず聴き、それでこの曲の存在を知ったのです。私は吹奏楽でこの曲を実際に演奏したこともあります。それだけに、吹奏楽用の編成に編曲されたものがまず頭にあるのですが、「あ、ここは本当は弦楽器で演奏される旋律だったのだ」と思いました。管楽器で聴くのとは異なる、弦楽器ならではの魅力を、1曲目「introduction」のメロディーで強く感じ、以後もずっと感じてしまいました。そしてこれがグリエール自身が描いた世界だとすると、この魅力を知らずにいるのは、失礼なのかなというか、吹奏楽に携わっていても、こちらに1度は戻る機会をつくった方がよいのかなと思いました。これをきっかけにいろいろと考えていることについては後日また書く機会があれば書きますし、ひとまず今日はこれにて、ということに致します。

私は「Dancing Scene」と「Hymn to the Great City」が好きです。「Dancing Scene」は、後半が好きだ…と言ってもどの箇所と表現していいのかわからない…あのメロディーが好きです。吹奏楽の編曲版だと、「Dancing Scene」のクライマックスに差し掛かる直前の箇所…。

「Hymn to the Great City」は、吹奏楽に編曲されたものだと「普通によいな」という感じだったのですが、今日聴いて「うわっ、良いな」と思いました。比喩的な感想になりますが、目の前を覆っていた雲がひとつひとつ晴れるような(そして、自分自身の手で雲を晴らしているのだという実感を持ちながら)、視線をやや上に向けて、自然と新しい世界に開かれるような、そんな感じがしました。

明るく希望が持てるような気分になれる曲かなと、私自身は思っています。

*1:こういう時に「はてなダイアリー」だと記法が便利ですね。